さて今回は地震とは関係ない映画の話。
ヴェネチア国際映画祭で審査員の満場一致で金の獅子賞に選ばれた "Somewhere"はソフィアコッポラの最新作。ポエティックドラマです。NYタイムズの批評は良く、その中で印象に残ったのは”台詞が少なく、印象に残る台詞もあまり無いのにそれを何度も見ることを求めているように映像が多くのことを語っている” というコメント。この映画の後に見た映画よりもSomewhereの映像の方が印象に残っている。そしてその映像もよりはっきりとしたものです。NY Yorkerでもレビューがよかったです。
映画の冒頭は主人公(ジョニー)が運転するフェラリーがラップを回るシーンがあります。このシーン、普通の映画で出すシーンよりかなり長く延々続く感じ。どこに行くこともなくラップをずっとまわり続ける車。タイトルの”Somewhere"はその映像から直接伝わってきます。どこへ?どこかへ。そしてどこにも行けない。どこかへ...自問する映画。
映画の各シーンがかなり長いので上映時間の97分がとても長く感じられました。好き嫌いがわかれる映画だと思います。映画を見た直後よりも時間がたつとより良い印象をもちます。ロストイントランスレーションのように孤独を感じる映画。
映画で主人公ジョニーが暮らしているのはThe Chateau Marmont 。8221 Sunset Boulevard in West Hollywood, Californiaにある実存するホテルです。 1927年に建築されたホテルはロックスターや俳優の定宿として使われています。キアヌリーブスも家を購入する前にこのホテルに住んでいました。ジム・モリソンやグレタ・ガルボも好んで滞在していたという伝説的なホテル。
Chateau Marmont Hotel
パティオ
kristen Dunstと家族がホテルのテラスで食事をとっているところ
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